俳句的つれづれ日記
気になる
2016年09月26日 (月) | 編集 |
今日は八雲忌らしい。
というわけで 『怪談・奇談』(ラフカディオ・ハーン/田代 三千稔 ・訳)を読んだり。

「鏡と鐘」という話が収録されている。
これ、次のような文章で終わっている。

  蓋をされた壷を妻の前に降ろして──何と重かったことか──一緒に蓋を開けた。
  そして二人はそれが縁までなみなみと満たされているのが分かった……
  いや、しかし──実のところ、一体何で満たされていたのか、それは語れない。


結局、壺の中になみなみと満たされていたものは何だったのだろう。
ず~~っと気になっている。
語り口からすると、なにかしら怖しいものだろうとは想像するけれど。
現実の「モノ」ではなくて、もっと心象的なものなのかもしれない。
しかし気になる!



9月も終わるというのに暑い。
10月2日、俳句がらみのイベントで新居浜に行くのだが、服装に迷うわー
「エマ」
2016年09月24日 (土) | 編集 |
そういえば、これ読んでなかったなあ――ということで、帰省中に読んだ小説。
『エマ』(ジェイン・オースティン/工藤政司・訳)

作者自身が「ヒロインはわたし以外には誰も好きにならないような女」というだけあって、確かに主人公のエマは好きにはなれない。
エマの父親にも、ものすごーーくイラっとさせられる。
「友人になりたい」と思わせるような登場人物もあまり登場しない。
が、小説としてはほんと面白い。

特に大きな事件が起こるわけではない。
ほとんどが登場人物の誰かれの結婚をめぐる話なんだけれど、描写がきめ細やかで飽きさせない。
主人公エマの<ああ勘違い>な思い込みっぷりに苦笑させられ、しばしばイラつかされ、時々「うざーい!」と叫びたくなり……でも面白いのであった。
上手いなあ、という印象。
なんと瑞々しい
2016年07月14日 (木) | 編集 |
『随筆集  花 』(野上弥生子・著)

著者92才の時に刊行されたという、この一冊。
なんと瑞々しい文章なのだろう。
それはそのまま作者の心の、瑞々しさ、しなやかさ、豊かさなのだろう。

年取ると感性がすりきれる、なんてことを聞くけれど、いやいやこんな素敵な例外もあるのだ。
もちろん誰でもこんな風に老いることはできない。
できないけれど、かくありたいと思う。
文章だけじゃなくって、俳句もね。
猫の本
2016年07月08日 (金) | 編集 |
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母が入院したとき用の本をぼちぼち購入中。
あまり字が小さくなくて、気楽に読めて、楽しい本。
もちろん私も読むので、おのずと選択肢は限られてくる……?

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本の上に置いてあるのは、ハットクリップ。
帽子が風に飛ばされないように、服の襟なんかに留めておくもの。
ちゃーんと猫モチーフ、である。 ふふふ
「君主論」
2016年05月17日 (火) | 編集 |
ものすご~~く以前に買って、一度だけ読んだ本。
あの時はとにかく登場する人物の名前に全然馴染みがなくて、とてもじゃないが、愉しんで読んだとは言い難い。

で、塩野さんの 『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』や『わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡』なんかを読んだ今なら、もうちょっと楽しめるかなと期待して再読。
もっと小難しい文章だったように思っていたが、意外と読みやすかった。
でも、日本語訳がちょっと私には合わないかなぁ。

権謀術数の代名詞みたいにいわれている 『君主論』だけど、書いてあることはしごく現実的で理性的。
甘っちょろい理想論やきれい事は書かれていない。
再再読したら、もっと愉しめるかもしれない。



明日また母を連れて病院へ。
前回よりは少し早く帰れるといいんだけどなー
病院って、ただ待合室に座っているだけで、妙に疲れる。
パワーを吸い取られる感じ?