俳句的つれづれ日記

 啓蟄
2017年03月05日 (日) | 編集 |
今日は二十四節季のひとつ、啓蟄。
「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)」てことで、そろそろ虫たちも活動を始めるころ。
でもまだ冬物をすっかり仕舞うには早いかな。



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先日いただいた『三橋敏雄全句集』。
三橋氏の句集は持っていたけれど、全句集ではなかったので嬉しいv

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ゆっくり、読みすすめているところ。

    行かぬ道あまりに多し春の国    三橋敏雄 (句集『鷓鴣』) 


 おばあさんのひこうき
2017年02月25日 (土) | 編集 |
大学生の5割が 「1日の読書時間ゼロ」という調査結果が出たらしい。
読書は快楽! と思っている私からすると、ちょっと信じがたいのだけど。
ホントにホント?

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先日購入の 『おばあさんのひこうき』(佐藤さとる・著)
なつかしい! 文章もだけど、村上勉さんの絵も大好きだった。

私の記憶では、「森の中を鹿が並んで走っているところ」を編みこんだ肩かけの絵があるはずだった。
おばあさんが 「ほーら、素敵でしょう」という感じで、肩かけを広げて見せている絵。
何故か、その絵だけをありありとリアルに覚えていたのだった。
が、しかし!
この本にそういう絵はなかった。 
どうやら、私の脳内で勝手に作り上げていたものらしい。
記憶って、ほんとに当てにならないものだ。

 飯田龍太文集
2017年02月20日 (月) | 編集 |
『飯田龍太文集』第二巻 を読んだ。
たまたま別の俳人の本を (けっこう期待して) 読んで、ちょっとがっかりした後だった。
が、それとは関わりなく、この方の文章はほんとに好きだなぁと思う。
あざとさがなくて、何度読んでも飽きない。
いえ、もちろん俳句作品も素晴らしいんですけどね。

がっかりした方の本。
主語と述語がきちんと対応していない文章などがあって、それがまず気になった。
さらに、書いてある内容が……
とある宿を 「二流」の宿」とか、他人の庭について 「大して広くない」とか。
悪気はないのかもしれないけれど、読んでいていい感じはしなかった。
話の流れで必然性があるのならいいけれど、そういう事を書かずともよい内容だったので、なおさら。
その人の句は好きだったので 「こういう書き方する人だったのか」と、ちょっと残念な気分になったのだった。

 読初用に
2016年12月29日 (木) | 編集 |
元日の読初用の本を買った。
書店をなんとなくふらついていて、目についた「百年文庫」というシリーズ。
各巻に 「憧」だの「夜」だの「街」だのといったタイトルがついていて、そのテーマに添った短編が3作品収録されているらしい。

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で、これだ。
「黒」で、作家はホーソーンと夢野久作とサド
どう考えても、めでたい正月向きではない気がする。
ホーソーンはともかく、サドって、ねえ。

本当は 「灯」と銘打たれた、漱石とハーンと子規の巻を買うつもりだったのだ。
俳人的にも元日的にも、「灯」のほうがずっとふさわしいと思う。
なのに、その隣に並んでいた 「黒」に替えてしまった。 
漱石さん、子規さん ごめんなさい。

 本格ミステリか幻想小説か
2016年10月19日 (水) | 編集 |
『暗い鏡の中に』( ヘレン・マクロイ/,駒月 雅子・訳)

語り口が上手いのかなあ、読みやすいです。
謎として提示されているのは、いわゆるドッペルゲンガー現象。
一人の人物が同時に二ヶ所で目撃されるっていう、アレですね。

とりあえず 「合理的な解決」は描かれます。
まあ (この謎を合理的に説明するとしたら、このやり方しか無いよなあ)ってところで、あまり意外性は無い。
しかし、それが真の解決なのかどうかは、はっきりさせられないまま。
「確かにそういう説明はつくけれど、もしかしたら本当に不思議な現象が起きたのかも」という終わり方。

そのあたり、はっきりさせてくれなきゃ嫌だって人には消化不良かも。
カーの 『火刑法廷』 が好きな人ならOK、どんと来い!な作品。

どちらとも決められないラストだからいいんだと私は思いますが。
本格ミステリとしてだけ読むとしたら、やっぱりちょっとトリックが弱いし。