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俳句的つれづれ日記
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2023年08月05日 (土) | 編集 |
そんなタイトルの小説がクリスティー作品にあったなあ……と思いながら。
(そこまで有名ではないけれど、あれは佳品だと思う)
特にミステリー的出来事もなく、無事にお通夜と葬儀を終えた。

火曜日に母と面会し、先生に話を聞いた時点では 「かなり容態が悪化してはいるが、今すぐ身内を呼ぶ段階ではない」 というニュアンスだった。
だから、まあ今度の日曜日(つまり明日)にでもいろいろ準備をしておこうかな――というつもりだったのだ。
それが翌日の水曜日昼に病院からかかってきた電話。
「お母様、もう殆ど呼吸されてない状態で……」
一瞬、何を言ってるのかと思った。

病院に到着したときには、もう母は冷たくなっていた。
それが2日の12時半くらい。
朝のうちは容態も落ち着いていたらしく、昼前に急変したらしい。
そして夕方からお通夜、3日の午後2時から葬儀というスピード展開。
病院でも葬儀をおこなった会館でも 「長女さん、ちょっといいですか」「長女さん、これはどうしますか」
なりゆきで私が喪主になったので 「喪主さま、ちょっと打ち合わせを」「喪主さま、次はこれを……」
という感じで、もう次から次へとやること確認することがあって。

「悲しい」という感情に浸る間がぜんぜん、なかった。
お通夜は弟二人と私が残っていたのだが、弟たちが仮眠をとっている時、ようやく息をついたのだった。
それでも現実とは思えなくて。
ずっと句を詠みながら、時間は過ぎていった。

結局、2~3時間ほど途切れ途切れの睡眠をとっただけで葬儀へ。
収骨までの時間は、長くて、でもあっという間だった。

火葬場で 「点火のスイッチは喪主さまが押されますか?」 と聞かれたが、さすがにそれは無理だった。
母のなきがらを焼くためのスイッチ――と思うだけで、ちょっと頭がふらつくような気がした。
気持ちにけりをつけるために、あえて自分でスイッチを押す人もいるのだろうか。

2日の昼に亡くなって、3日の夕方にはもう遺骨となって。
あまりにも早く、あまりにもあっけなく。
いまだに現実感がなくて、まだ母が病院で寝ているような気がしている。
水曜からこっち、ほとんど泣いてさえいない。

で、昨日は役場への届だの金融機関の名義変更だの、諸手続きをだいぶ終えた。
相続登記他がまだだが、これはまあいずれ。
さすがにこの土日は少しゆっくりしようとは思っているけれど。

それにしても、人が亡くなった後って、これだけ煩雑な手続きが必要で、ついでにお金もかかるものなのだなあ――と。
実に現実的で、いたって散文的なあれこれに時間を費やしているのだった。

コメント
この記事へのコメント
ご愁傷さまです。そして、諸々とお疲れさまでした。
2023/08/19(土) 21:34:27 | URL | おーうち #-[ 編集]
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