猫まち

俳句的つれづれ日記

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内籐濯の訳で

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いろんな人の訳が出ているけれど、私としては最初に出会った内藤 濯・訳。
たぶんこれは原作とは少し違う世界観で描かれた、内籐濯版の「もうひとつの星の王子さま」なのだろう。
それでいい、と思っている。

この本を父が買ってくれたのは、私が小学校1年生の時だった。
いや、いくら何でも早すぎるやろーと今なら思う。
当時の私には 「???」 という箇所がいっぱいあった。
そりゃー大人が読んでも、さまざまな解釈、読みがある本だものね。

あらためて読み返すと、王子さまは決して無邪気で可愛いだけのふわふわした坊やではない。
ずいぶんと辛辣な言葉も口にする。
(お、王子さま そこまで言わんでも……)と思う場面もある。
分別のある大人のようにオブラートにくるんだ言い方はできないのだ。

金色の毒蛇に噛まれて倒れるシーンは、はっきり「死んだ」とは書かれていない。
「身体は砂漠に残して、魂だけ星に帰っていった」というのが一般的な解釈なのかもしれないが……それも何だか違うような気がして。
王子さまがどうして死を選んだのか、子供のころの私には分からなかったし、今もまだ分からない。

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