猫まち

俳句的つれづれ日記

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遠野物語

一昨日、長浜行きの電車内で読んでいたのは『遠野物語』
ずいぶん久しぶりだ。

あらためて読んでみると、けっこう惨い話も多い。
たとえば、河童の話。
一部抜粋すると

「松崎村の川端の家にて、二代まで続けて河童の子を孕みたる者あり。生まれし子は斬り刻みて、一升樽に入れ、土中に埋めたり。其形極めて醜怪なるものなりき。」

斬り刻んで一升樽に入れて埋める……なんとも陰惨な仕打ちだ。
さらにこんな話も

「上郷村の何某の家にても河童らしき物の子を産みたることあり。確なる証とては無けれど、身内真赤にして口大きく、まこといやな子なりき。忌はしければ棄てんとて之を携えて道ちがへに持ち行き、そこに置きて一間ばかりも離れたりしが、ふと思ひ直し、惜しきものなり、売りて見せ物にせば金になるべきとて立帰りたるに、早取り隠されて見えざりきと云ふ。」

河童の子と決まったわけでもないのに、見た目が異様だというだけで棄てられる赤ん坊。
いったんは捨てたものの「どうせなら売りとばして見世物にしよう」と思い返す心理も怖い。
河童の話に限らないが、語り口が淡々と簡潔であるのが、かえって強い印象を残す。

もちろん微笑ましい話もあるけれど、全体に暗くて悲しいイメージ。
とてもじゃないが、のどかで素朴な民話集って感じではない。
でも、だからこそ「遠野物語」は面白く、人を惹きつけるのだろうなあ。



さて今日から世間は四連休。
私はもちろん仕事ぢゃ。
でも、GWにわざわざリフォームの相談に来る人は少ないので、意外と暇。

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