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俳句的つれづれ日記
ジーキル博士とハイド氏
2018年06月10日 (日) | 編集 |
『ジーキル博士とハイド氏』(スティーブンソン) 角川文庫

確か、高校生の頃に読んだはず。
ブックオフで見つけたので、なつかしくて購入。
読んだら面白かった。 少し古めかしい文体もまた趣きがある。
できれば、ハイド氏の「悪」っぷりとジーキル博士の苦悩を、もっと丹念にしつこく描いてほしい感はあるけれど。

この小説を知らない人は少ないだろう。
でも、読んだことがある人も少ないんじゃないかって気がする。
「今さら」感はあるかもしれないけれど、一読してもいい本じゃないかなあ。

そういえば、「ロリコン」なる言葉のもとになった 『ロリータ』(ウラジミール・ナボコフ)。
これも実際に読んだ人はあまり多くないような気がする。
読みやすい小説ではないけれど、作者の言うところの「美的悦楽とでも呼ぶべきもの」を堪能したい人なら、読んで陶酔できると思う。
ロリータがテニスをする場面があるのだけれど、その描写がとても美しい……。
モリアーティ
2018年04月30日 (月) | 編集 |
『モリアーティ』(アンソニー・ホロヴィッツ  /角川文庫)

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モリアーティといえば、かのホームズの最大のライバル。
天才数学者にしてロンドンに暗躍する犯罪組織のトップ。
魅力的な悪役。
加えて、私の大好きな作家、有栖川有栖氏の 「期待に応え、予想を裏切る」の評。
読まずにいられましょうか。

「モリアーティ」ものではあるけれど、これはもちろんコナン・ドイルの作品ではない。
いわゆるパスティーシュと呼ばれるものの一つ。

読み始めてすぐに「ん?」と違和感を覚えた。
読み進めるにつれて、さらに違和感。
 ・ どうして主要人物二人がこういうキャラに描かれているのか?
 ・ どうして、このタイミングでこういう行動に出るのか?
最後のどんでん返しで 「あーそういうことだったのか」 と納得。
      ↑
これ以上は書かないけれど、勘のいい人というかミステリを読み慣れた人なら、もしかしたらこれだけで大きなヒントになったかもしれない。
でもま、おもしろい作品なので、読んで損はないと思う。
読初めは
2018年01月05日 (金) | 編集 |
そういえば読初め。
予定通り、『未成年』読了。
文庫本で上下巻。 上巻は、正直読みづらい。 
人物の名前が愛称だったり正式名称だったりで(誰だっけ、これ?)状態になるし、相関図がよう分からんし、筋もよう分からんし。
登場人物はみんなやたらハイテンションな変りもんだし。

でも、後半、俄然面白くなる。
物語がひとつの悲劇へと加速、収斂してゆく。 ページを繰るのがもどかしく、という感じ。
とは言え、 『罪と罰』あたりに比べると、ほんと、よう分からん小説ではある。 

 DSC06239.jpg 竜の玉。
早く読みたい
2017年12月20日 (水) | 編集 |
お正月に帰省した時に読む本。 ああ楽しみ~~

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長編はなるべく一気に読みたい。
特にロシアの小説なんて、名前がややこしいから。
さっさと読まないと誰が誰だか分からなくなってしまう……のは私だけではない、と思いたい。

ありがとう、青空文庫
2017年05月18日 (木) | 編集 |
急に、大阪圭吉の短編をいくつか読みたい!という欲求にかられた。
『とむらい機関車』 や 『坑鬼』 など。
ネットで買おうと思ったら、絶版。 中古も見つからなかった。
(いや、もっと真剣に探せばあるのかもしれないけど)

ダメもとで 「青空文庫」のぞいたら、あったv 読みたい短編がどれも。
正直、小説をパソコン画面で読むのは好きじゃないけれど、贅沢は言えない。
ま、短編だから何とかOK。

書かれた時代が時代だけに(1930年代)、古臭い感は否めないものの、逆にそれが私好みの味わいなのだった。

『とむらい機関車』 は、提示される謎がユニーク。
何しろ、一週間毎に豚が轢死する事件――というのだから。
そして、真相はかなり切ない。

『坑鬼』 には妙な迫力、凄みがあった。
これ、書きようによっては長編にもなりそうだと思う。

『デパートの絞刑吏』 『気狂い機関車』 それぞれ楽しめた。
青空文庫、ありがとう!